最近では、健康法の一つとして、少食や一日一食、断食なども注目されています。
この記事では、少食や一日一食を取り入れている芸能人や有名人の食事の他、健康法を紹介したいと思います。
タモリの食事
フジテレビ『笑っていいとも』という平日は毎日、お昼から一時間の生放送番組で、1982年の開始から2014年の終了まで32年間という長期に渡り、司会を務め上げたお笑い芸人のタモリさん。
笑いや回しの技術だけでなく、体調やメンタル面でも相当安定していないと、この長い期間、平日は毎日続く生放送番組の司会をこなし、一線級で活躍し続ける、ということは難しいでしょう。
タモリさんの体調管理について紹介する前に、まずはタモリさんの経歴を簡単に記したいと思います。タモリさんは、1945年、戦争が終わった一週間後に福岡県福岡市南区で生まれます。
本名は、森田一義。この「一義」という名前は、タモリさんの祖父が尊敬していた政治家、田中義一の「義一」を、頭でっかちにならないようにひっくり返したことに由来します。
若い頃、福岡から月一で上京し、即興芸を披露する素人芸人だったタモリさんに対し、面白いと虜になったのが、『天才バカボン』で有名な漫画家の赤塚不二夫さんでした。
タモリさんの東京生活を赤塚不二夫さんが面倒を見て、赤塚さんが住んでいたマンションの部屋やベンツを自由に使っていいと言い、月に2、30万円の小遣いも渡し、一緒に飲み屋で馬鹿騒ぎしながら、タモリさんの芸風も固まっていきます。そして、芸能界入りをしたタモリさん。当初の芸風はだいぶキワモノ的で、今の芸人で言えば、江頭さんのようだったと、タモリさん本人は語っています。
ラジオやテレビ出演で、徐々にコアなファンを獲得していったタモリさん。
深夜が主戦場だったタモリさんを、「昼の顔に」と考えた当時のフジテレビプロデューサーだった横澤さんによって『笑っていいとも』が開始。また、同時期に、夜のタモリさんのスタイルを崩さない目的で『タモリ倶楽部』も始まります。
この『笑っていいとも』は、途中「生放送単独司会世界最高記録」でギネスブックにも登録されています。
その大長寿番組『笑っていいとも』は、2014年、最終回を迎えます。最終回では、豪華芸能人が揃い踏みと大きな話題になり、惜しまれつつも番組は終了します(いいともが終わった理由に関しては、現在も不明です)。
その後も、タモリさんは、『ミュージックステーション』『タモリ倶楽部』『ブラタモリ』などレビュラー番組で活躍を続けています。
毎日の生放送、という大きなストレスに対応するためにも、健康管理は重要です。
タモリさんは、『笑っていいとも』を休んだことはほとんどなく、その健康面も注目されています。
健康法のうち、タモリさんが行なっている食事法として有名なのが、少食、正確には一日一食半です。
もともと昼時のいいともに出演していたことから、昼食はいいともが終わったあとの2時か3時頃になり、その時間帯に食べるともう夜は食べられなかったので、自然と一日二食が習慣となったそうです。
朝食はしっかりと取り、あとはつまみ程度ということから、やがて一日一食半になり、タモリさん曰く、「2食食べると確実に太る」とのこと。
また、過去フジテレビの生放送『27時間テレビ』の際も、一度も食事をとらなかったと言い、タモリさん自身、「食べると、絶対にバテると思った」とコメントしています。
少食の食生活に加え、かつて番組で語っていた内容によれば、タモリさんは日曜日に断食習慣も取り入れているとのことで、その際は、24時間食べないそうです。
中居正広は、27時間テレビでタモリが1度も食事をしなかったと証言。続けて「1週間に1回、断食してるんですってね」と話すと、タモリは「完全に24時間食べない」と答えました。断食は日曜日といいます。
タモリがテレビで「1日1食半、週に一度は丸一日食べない」と発言しているのを見て、自分と食生活が似ているなぁと感じた。
ちなみに1食半の「半」とは、タモリ曰く「朝はごはん2口程度に味噌汁、魚と野菜をちょっと」を指すらしい。
この少食の食事法が、『笑っていいとも』における偉業やいつまでも健康で知的な活動が続けられる原動力の一つになっているのかもしれません。
また、タモリさんの健康法に関して、食事以外に、睡眠や運動について心がけていることとしては、「睡眠は寝たいときに寝る(割と早くに眠くなるそう)」「散歩の際、足を少しあげて歩くように心がける」ことで、散歩の際の足上げなどの工夫は、辛くなったらやめるようにし、なによりも無理なく継続できることが大切だと言います。
タモリさんの語り口を聞いていると、決してストイックに健康を目指して行なっているというよりは、自然体で淡々と、習慣として取り入れている、といった雰囲気がぴったりのように思います。
それは、なにか上がり下がりするのではなく、淡々といいともを続けてきた芸能界での姿勢とも繋がっているのかもしれません。
以上、タモリさんの健康法でした。
荒木飛呂彦の食事
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦(あらきひろひこ)さんは、仙台市出身で、1960年生まれの58歳(2018年現在)です。
代表作の『ジョジョの奇妙な冒険』は、1987年に週刊少年ジャンプで連載が開始され、20年以上も続き、シリーズ総計で122巻の長寿作品です。
王道でありながら実験的、とも称される独特な立ち位置で人気の漫画もさることながら、ほとんど変わらない荒木飛呂彦さんの若々しい見た目も注目を浴びています。
これが58歳かよっ!マジで波紋使いって!荒木飛呂彦先生! pic.twitter.com/0rY8G3Hets
— darrellmay(ダレルメイ) (@architecturemay) 2018年8月29日
波紋使いとは、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する戦闘形態及び、その形態を用いて戦う者を指し、東洋の仙道に伝わる秘術の一つに由来します(参照 : 波紋使いとは)。
荒木飛呂彦さんも、デビュー当時の写真からほとんど変化なく若さを保っていることから、波紋使いではないか、という噂まで広がるほどです。
この荒木飛呂彦さんの60歳近くになっても20代の頃と変わらぬ若々しい見た目を保つ秘訣は、一体どこにあるのでしょうか。
どうやら、その秘密は荒木飛呂彦さんが実践するストイックな健康法にありました。荒木流の健康法を簡単にまとめると以下の通りです。
荒木飛呂彦さんの健康法
- 夜は10時就寝し、朝は5時半起床
- 運動は、ジムで水泳やトレーニング
- ストレス解消に、趣味に没頭したり一時間ほど散歩
- ほぼ一日一食(朝食は自作の野菜ジュース、昼食は野菜中心のメニュー、夕食は食べない)
まず一つ目の若さの秘訣として、じっくりと睡眠を取る、ということが挙げられます。
漫画家というと徹夜続きのイメージですが、荒木飛呂彦さんはほとんど徹夜をしないそうです。夜は10時に就寝し、朝は5時半に起床というリズム。
仕事は、日曜日にネームをつくり、月曜から木曜までは作画。そして金、土はしっかり休養をとる。この執筆のサイクルを、もう10年以上続けているとのこと。
また、50歳を過ぎてもジムに通い、トレーニングや水泳など定期的な運動も続けています。
ストレス解消としては、趣味に没頭する時間をつくったり、散歩を小一時間ほどするそうです。
運動だけでなく、休日は完全オフということなのでしっかり休息をとることもストレス発散に繋がっているのでしょう。
荒木飛呂彦さんは、食生活も自分なりのリズムや哲学を持っているようです。
朝は自作の野菜ジュースを飲み、昼食も野菜中心のメニューで、夕食は食べない、という一日一食に近い少食の食事法を取り入れているようです。
一日一食や少食は、ビートたけしさんやタモリさん、福山雅治さんなども実践しています。
運動や食事法、そして、ちゃんと休息をとった仕事や生活のリズムを重んじるという点では、作家の村上春樹さんとも似ているかもしれません。
以上、荒木飛呂彦さんの若さの秘訣である睡眠と運動と食事の健康法でした。
窪塚洋介の食事
窪塚洋介さんは、1979年生まれで神奈川県横須賀市出身の俳優、レゲエシンガー、映画監督です。
歌手のときの窪塚さんは、卍LINE名義で活動しています。
1995年に俳優デビューし、ドラマや映画の舞台で活動、2004年以降は主に映画を中心に活躍し、2017年にはマーティン・スコセッシ監督の『Silence – 沈黙 – 』でハリウッドデビュー。
もともと芸能一家というわけでもなく、父親はサラリーマン。芸能界に興味を持ったのは、窪塚洋介さんの母親がときどき言っていた「あなたそのうち芸能界に入っちゃうじゃないの」という言葉でした。
芸能界を頭の片隅で意識しながら、中学生の頃、窪塚さんの母親の知り合いが、芸能事務所の社長を紹介してくれたことで俳優の事務所に所属し、芸能活動を始めることになります。
変わり者と称されることも多いですが、バイタリティに溢れ、様々なジャンルで活躍を続けています。
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その窪塚洋介さんがはまっているというのが「腸活」。
腸活とは、腸内環境を整える活動のことで、健康的にダイエットしたり、体調面の不調の改善に、モデルさんや若い女性のあいだでも注目されています。
もちろん、老若男女、誰でも重要な腸内環境。現代人の生活は、腸内環境が乱れがちになります。
腸は「第2の脳」と⾔われ、腸が健康だと、便通、ダイエット、肌、メンタルヘルス、免疫⼒向上と様々な機能が改善されると⾔われています。しかし現代⼈は不規則な⽣活、栄養の偏りがある⾷事の乱れにより悪⽟菌が増え腸内フローラが乱れがちです。
腸活と言うと、運動や睡眠も大事ですが、やはり根幹は食事。
腸活中の窪塚洋介さんは、どういった食生活を送っているのでしょうか。
もともとファーストフードを食べない、といったことは意識していた窪塚さんは、腸内環境に関する本を読むと、心身の不調の根本は腸にある、ということを知ったそうです。
実際、精神疾患と腸内環境の関係は医学の世界でも取りざたされています。
具体的な食生活としては、少食(一日1.5食)と発酵食品が中心です。
1日1.5食にしています。朝は野菜ジュースと自家製豆乳ヨーグルト。これが、0.25だとして、昼はとにかく好きなもの食べる。これが1。夜は腸に良い根菜類や発酵食品、海藻類を中心に、つまむ程度で0.25。合計で1.5食です。本当は1日1食にしたいところですけど、そこはあんまりストレスがないように。
朝は、野菜ジュースと自家製の豆乳ヨーグルト。
昼は、好きなものを食べる。
夜は、軽くつまむ程度に根菜類や発酵食品、海藻類。
この食生活を始めてから、体調もよく、いいことだらけだと言います。
体が軽くなって、調子もいいですね。お酒もめちゃくちゃ吸収できるので、燃費が良くなりました。いいことだらけです。
少食生活はストレスになったり、空腹は辛くないのでしょうか、という質問に、窪塚さんは次のように答えています。
考え方次第ですよ。例えば、空腹をストレスだと感じるのは、“空腹→飢餓→死ぬ”という思考回路で脳が危険だと判断するから。でも、食べないことで、消化以外にエネルギーを回すという考え方もあるんです。
例えば、病気だからと言って、治るようにたくさん食べると生命エネルギーが消化に回って、本当に必要なところに行き渡らない。だから、自然治癒力を高めるためのスイッチは、食べ過ぎないことなんです。
空腹だとしても『俺の体は今、健康に向かっている』と思えばハッピーじゃないですか。空腹感は幸福感ですよ。これって、食費もかからないし、お金をかけずに健康になれるし良いことづくめ。
少食を実践している芸能人は、GACKTさんや、高橋一生さんだけでなく、タモリさんやビートたけしさんなど、長年元気に活躍しているひとも多いので、窪塚さんも、今後ますます力強い活躍が期待されます。
GACKTの食事
GACKT(本名は大城ガクト)さんは、1973年生まれで沖縄県出身のシンガーソングライター、俳優です。
身長は180cm。語学が堪能で、英語、中国語、韓国語、フランス語などが話せます。
テコンドーは黒帯で、肉体美も素晴らしく、ストイックなトレーニングを行なっていることでも有名です。
トレーニング時間は、一日に最低でも3時間。体脂肪率は8%を維持。
トレーニングを続けられる理由として、ファンのためにもパフォーマンスを高めたいという意欲があるようです。
ファンが来てよかったと思えるために、自分が存在している。やりたいときにやれるだけの体をキープしてるから、いつでもやれる。体がダメになったら人生終わるからさ。(GACKT)
また、GACKTさんのスタイルと引き締まった筋肉のためには、トレーニング以外に、食生活もこだわりを持って取り組んでいると言います。
GACKTさんの食事に対する取り組みで特徴的なのは、「炭水化物抜き」と「一日一食」の少食です。
GACKTさんが、炭水化物を抜き、一日一食になったのは、ソロになった26歳のときのこと。
自分自身との約束であり、決意の表れだったようです。
ただし、フランスに行った際のご褒美として、パンを食べるときもあり、また一年に一度、ラーメン好きなGACKTさんは、誕生日のときだけ「みよし」という京都のラーメン屋に行くそうです(「みよし」は、河原町駅徒歩五分の立地で大人気のラーメン屋さんです)。
しかし、こうした特別なご褒美以外は、20年以上、この食生活を続けていると言うGACKTさん。
具体的な食事内容としては、朝に野菜ジュース、昼は食事は取らず、一日のうち夕食一食のみ。
GACKTさんは、ベジタリアンというわけではなく、豚肉と魚は食べるものの、野菜が中心のようです。
食事の制限とか、炭水化物を摂らないのは基本的なこと。今ぼくは豚肉と魚は摂るけれど、牛肉は解禁してない。去年の9月から牛・豚・鳥・酒をやめて、野菜だけにしていたんだ。
一日一食と言うと栄養価が足りないようにも思えますが、飽食の時代はむしろ食品添加物や農薬、また腸の疲労などが問題となっているので、一日一食はプチ断食で腸を休ませる効果があります。
GACKTさんは、断食も定期的に実践。長いときは、20日間酵素水だけで過ごすこともあるとのこと。
一日一食でも、特にお腹が空くということはないと言います。
また、GACKTさんのストイックな食生活には、健康管理に加え、現代社会に対する問題提起の哲学も込められているようです。
日本で体調が悪かったことを受け
いわゆるカラダに【リセット】を掛けるために
ファスティングをまた始めたわけだ。ファスティングをやっているのを
横で見ている人たちは
何も口にしていないものと認識し『大丈夫か?』
とか
『そんなことはカラダに悪い!』
とか更には無責任に
『食べないとカラダに毒だ!』
と太ったカラダで言ったりもする。
ボクから言わせれば
みんなが何でもかんでも
口の中にものを放り込み過ぎなわけで【時間が来たからただ食べる】
これでは飼育された動物と同じだ。
世界的に【一日三食】の時代になったのは
ほんの200年前ぐらいからの話で
食品の生産量を増やす必要があったことから
品種改良、遺伝子操作などの犠牲に
多くの素材の質が落ちたのは
この70年余りの話だ。(中略)
食素材に関して言えば
ボクらはみんな
悲しい時代に生きていることに間違いない。
GACKTさんは、素材や飽食など、食環境全般の乱れに対し、広く問題意識を持っているようです。
GACKTさんは、食事だけでなく、もちろん筋肉トレーニングも行なっていますが、その内容もストイックです(参照 : あなたはできる?GACKTの「アスリート並み」カラダ作り)。
- 腕立て伏せ200回
- 腹筋200回
- 懸垂と柔軟を1時間
- ウェイトトレーニング
- アクロバット
- ハードストレッチ
上の3つが毎朝、下の3つが週3回。
その他、テコンドー道場で3時間半の稽古を週2回。残りの2日は軽いストレッチと筋トレと、恐るべき、アスリートのようなハードなメニューです。
この腕立て伏せと腹筋も普通のやり方ではなく、腕立ては足を椅子に置いて行うそうです。
腹筋は上半身と足を少し浮かせておいて、ひざを胸に瞬間的に当てて伸ばすというやり方です。
彼は『昔は30~40回しかできなかったが、ちょっとずつ回数を上げていった』と語っていました。
また、ジムに行くことよりも、たとえ自重トレーニングでも、継続的に行なっていくことをGACKTさんはおすすめします。
一週間に一度ジムで体を動かすよりも、毎日一回時間を割いて行なったほうがいいとのこと。
以上、GACKTさんの一日一食の食事法とトレーニングでした。
高橋一生の食事
高橋一生さんは、1980年生まれで東京都出身の俳優です。
幼少期から児童劇団に入り、子役時代には映画の主演やジブリ映画『耳をすませば』の天沢聖司役の声も担当。
その後も、テレビドラマや映画に多数出演、途切れることなく俳優の世界で活躍を続けています。
特技はスケボーやバスケ、ギター、ブルースハープなどスポーツや音楽が好きで、家の植物や家具に名前をつけるという一面もあるようです。
俳優としての実力はもちろんのこと、少年のような無邪気さや清潔感と、肉体美や大人の色気とのギャップが、高橋一生さんの魅力です。
子役時代から息の長い活躍を見せる高橋一生さんが、22歳のときから続けている食生活の特徴が「一日一食」の少食スタイルです。
食事の内容は、朝に栄養バランスを考えた食事をとり、昼休憩は食べず、夜に帰ってきてもそのまま食べないで眠る、という一日一食の生活。
空腹を重んじているようで、「体の限界というか、エネルギーが切れてしまっている瞬間があって、その時間以外で食べると、おなかがモタモタしちゃう」と高橋一生さんは語っています。
たとえば、撮影中も、ロケ弁には手をつけず、スタジオ内の食堂で野菜たっぷりのタンメンを食べ、自宅にいるときは自炊するなど食事にこだわりを持っているようです。
ある番組では、箸で普通よりも少ない量を取り、口に運ぶと、丁寧に咀嚼する、という綺麗な食べ方も話題に。
その他、高橋一生さんは健康法として、運動も、筋トレに加え、スピンバイクによる有酸素運動を実践。
運動することによって空腹感が減るので、家では簡単な筋肉トレーニングや、スピンバイクという自転車のような運動器具があるので、ずっと漕ぎながら有酸素運動をして、水分をとるということを繰り返しています。(高橋一生)
少食生活を始めてから一気に見た目も若返り一日一食を推奨している医師の南雲吉則さんのように、高橋一生さんも、ストイックな食事法のおかげでいつまでも老けない、若々しい顔つきや肌、体型を維持できているのかもしれません。