水曜日のカンパネラとコムアイの意味と由来
コムアイさんがボーカルを務める音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」。2012年に結成。略称は「水カン」と言い、癖になるリズムと言葉遣いとパフォーマンスで、噛めば噛むほど味わい深くなる、スルメイカみたいなミュージシャンです。
歴史上の偉人が曲のタイトルにあったり、不思議な題名も特徴的で、何より絶妙なのが、この「水曜日のカンパネラ」というグループ名です。
それでは、一体なぜ「水曜日のカンパネラ」という名前にしたのか、その由来や、「カンパネラ」の意味について紹介したいと思います。
「水曜日のカンパネラ」と「コムアイ」の由来
なぜ、「水曜日のカンパネラ」という名前になったのでしょうか。
由来は、それほど深い意味はないようで、水曜日に会議が多かったことや、ひらがなと漢字とカタカナのバランスがいいことから「水曜日のカンパネラ」に決まったそうです。
また、ボーカルのコムアイさん(2021年脱退)の芸名の由来は、本名の輿美咲(こしみさき)にあるようです。
ツイッターのユーザー名で、名前と苗字の最初を取った「コ」と「ミ」をアルファベットにした「KOMI」を使おうと思ったら、すでに使用されていたので、「KOM_I」にしたものを、「コムアイ」としたそうです。
水曜日のカンパネルラというグループ名にしても、コムアイさんの名前の由来にしても、自然体な感じが絶妙です。
ちなみに、コムアイさんは、2021年に脱退し、二代目のボーカルに、詩羽(うたは)さんが加入しています。コムアイさんは、水曜日のカンパネラ脱退の理由について、次のように語っています。
「特別にきっかけがあったわけではないのですが、3年くらい前から、このプロジェクトで私が活動を続けていくのが想像できなくなりました。自分の興味が広がり、もっと自由になりたかったです。それまでも、ずいぶん自由にさせてもらっていたけれど、これ以上、私の興味にケンモチさんやDir.Fを振り回したり、歩み寄ってもらうのではなく、水曜日のカンパネラの重心をもっと2人の方へ戻すべきだと考えるようになりました」
「カンパネラ」と「カンパネルラ」の違い
正直告白すると、僕は途中まで「水曜日のカンパネラ」ではなく、「水曜日のカンパネルラ」だと思っていました。
カンパネルラとは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のジョバンニの友人です。
歴史上の人物や作家も登場する曲のタイトルを見ても、「水曜日のカンパネラ」も、てっきり「銀河鉄道の夜」に由来するのだと思っていたのですが、どうもそういう話ではなく、両者は関係はないようです。
それでは、カンパネルラとカンパネラには、意味の違いがあるのでしょうか。
まず、カンパネルラは、イタリア語で「小さな鐘」を意味します。
一方、カンパネラはどういった意味なのでしょうか。
実は、この二つには意味に違いはありません。「Campanella」を、日本語で「カンパネッラ」と発音したり、「カンパネルラ」と発音したり、「カンパネラ」と発音したりしているに過ぎません。
だから、カンパネルラもカンパネラも、意味的には同じですが、ただ「水曜日のカンパネラ」が「銀河鉄道の夜」のカンパネルラに由来する、というわけではなさそうです。
以上、「水曜日のカンパネラ」や、コムアイさんの名前の由来でした。