スーパーあずさ、あずさは酔うか
東京・新宿から、山梨を経て、長野に向かうJR中央線に、特急列車があります。
この特急列車には、「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」と3種類があり、それぞれ料金は一緒なのですが、目的地や停車駅、速度などが違い、普段利用しない人にとっては、ややこしいかもしれません。
この特急の細かい違いはさておき、スーパーあずさやあずさ、かいじなど、それぞれの電車が酔いやすいかどうか、という乗り物酔いの観点から、各社の乗り心地を簡単に比較したいと思います。
スーパーあずさは酔うか
よく「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」のうち、どの電車が酔うかについて話すときに、「スーパーあずさ」が一番酔うという声が多く聞きます。
もともと子供の頃から乗り物酔いしやすい体質だった自分が、実際に乗ってみた体験から考えても、確かに「スーパーあずさ」が一番酔いやすいように感じます。
それでは、一体なぜ「スーパーあずさ」が酔いやすいのでしょうか。その理由としては、「スーパーあずさ」の車両にあるようです。
スーパーあずさには「E351系」が使われています。
この車両は振り子式車両でカーブの時、車体が内側に傾きます。そのため、カーブでも減速せずに走行することができ、時間短縮など様々なメリットがあります。
たぶん、内側に傾くために酔ってしまうのだと思います。
他の「あずさ」や「かいじ」と比較して、車体が酔いやすい構造になっている一方で、到着までの時間は短縮されるので、この辺りはどちらを優先させるかによるでしょう。
あらかじめ「スーパーあずさ」は酔う、ということを考えた上で、スマホや本を読まない、なるべく眠っている、などの対策をとるようにしましょう。
また、かいじが一番時間はかかるものの、揺れづらく、酔わない印象があり、あずさは、ちょうど中間くらいだと思います。
「新スーパーあずさ」は大丈夫?
ここまで書いておいて前提をひっくり返すようですが、2018年から、随時特急は新型車両「E353系」になっていっています。
これにより、大幅に乗り心地は改善され、揺れ具合も減少しているようです。
【E353系】新型スーパーあずさ乗車レポート! 改良された座席・広々とした客室で居住性は大幅向上、揺れも少なく乗り心地は上々!
僕はまだ乗っていないので分かりませんが、「あずさ」の一部と「かいじ」の大半、そして「スーパーあずさ」は全てが、この新型になっているようです。