役所に送る封筒の宛名の敬称は「御中」
必要な書類を封筒に入れて、市役所や県庁といった役所の「○○課」に送付する場合、宛名は「様」ではないとすれば、「御中」で正しいのでしょうか。
役所の正しい宛名の書き方の説明の前に、そもそも「御中」の意味とは何か解説したいと思います。
御中という宛名は、決して「企業・団体に宛てて」という意味ではありません。
御中は、企業や役所、団体の、直接誰に宛てたものかわからないが、「その中のどなたか」に送るときに使います。
それが「御中」の意味です。
そのため、県庁や市役所などの場合も、「その中のどなたか」が受け取ってくれればいい、ということから、宛名の書き方は「御中」で正しいということになります。
ただし、「××市役所 御中」ではなく、送る課や係が決まっている場合は、「××市役所 ○○課 御中」と書きましょう。
もし、誰か担当者がいて、その担当者の名前がわからない場合は、御中ではなく「担当者様」を使います。
御中と様を併用することはありません。
また、返信用封筒がついていて、あらかじめ行や宛とある場合は、二重線で消してから、「御中」と書きましょう。
ちなみに、「御中」や「様」などの敬称と、宛名の間は一字ぶんの空白(スペース)を空けるべきか悩むこともあるかもしれません。
この空白に関しては特に決まりはありません。紛らわしいなど必要がある場合のみ適宜空けるようにしましょう。
以上、役所に宛てて送る封筒の宛名の書き方に関する記事でした。