マレーシアで人気の日本の歌、Kiroro『未来へ』
マレーシアで人気の日本人ミュージシャンをご存知でしょうか。
マレーシアでは、女性二人組Kiroroの曲『未来へ』が大人気だそうです。Kiroroは、沖縄出身のデュオで、紅白歌合戦にも出場した日本でも人気のミュージシャンです。
Kiroroの『未来へ』は、もう二十年前に発売された曲ですが、マレーシアでは今でも人気で、多くのマレーシア国民が日本語で歌えるそうです。
一体なぜマレーシアでKiroroの『未来へ』が人気となったのでしょうか。
そこには、『未来へ』の歌詞と、マレーシアの国教であるイスラム教の教えとの共通点があるようです。
『未来へ』の歌詞とイスラム教の教え
Kiroroの『未来へ』の歌詞には、母への感謝が詰まっています。
実は、イスラム教の教えでも、この母への感謝の心はとても重んじられています。
「母親に良くあり、尽くしなさい。そして母親、また母親、その後父親、そして近親類はその後に来る者達である。」[マズハリ]
こうした理由から、マレーシアでKiroroの『未来へ』が浸透していったようです。
学校の卒業ソングとしても歌われ、多くのマレーシア人のなかで今も大切な曲として広まっているそうです。
マレーシア(ボルネオ)で一番有名な日本の曲、何だと思いますか?
「上を向いて歩こう」?
これも有名ですが、もっと有名な曲があります。それは、KIROROの「未来へ」。
私がマレーシアに来た7年前から今に至るまで、
不動の一位ですね
ローカルのラジオからも、マレーシアの曲に混じって
普通に「未来へ」が流れてきます。
外国の曲と言う違和感は全くありません。
(時々、KIROROの「Winter Song」や「長い間」も流れることがあります)
この曲がかかると、そこらへんに居る人たちで
「ほ~らぁ」の大合唱が始まるくらい、大人気です。
ちなみに、Kiroroの『未来へ』がそれほどマレーシアで人気となったきっかけは一体なんだったのでしょうか。
一説には、JICA(国際協力機構)の日本人スタッフの影響があったのではないか、と言われています。
JICAのスタッフが、マレーシアで日本語教育の一環として教えた歌が、このKiroroの『未来へ』で、そこから徐々に広まっていった、という説があるようです。