人文書とは
前回、本屋でよく見るジャンル「文芸書」の定義についてお話しました。
https://www.noraneko.tokyo/?p=4173
簡単におさらいすると、「文芸書」は、「文字を使った芸術作品全般」を意味する、ということでした。
さて、この「文芸書」と似ているジャンルとして「人文書」というジャンルがあります。
まだ「文芸書」はさらっと入れる棚ですが、「人文書」となるとちょっとハードルが高く、本の奥地という感じがするかもしれません。
きょうは、そんな「人文書」の定義について解説したいと思います。
人文書の定義とは
先ほど、「文芸書」とは、「文字を使った芸術作品全般」という風に言いましたが、ざっくり言えば「文学作品」です。
一方、「人文書」を個人的に定義するなら、「文系分野を分析する、学問に関する本」かな、と思います。
この「人文書」には、「社会」「教育」「歴史」「心理」「宗教」「哲学・思想」といったものが含まれます。
これらは、ものごとを客観的に見て、分析する「学問書」です。
広い意味では「芸術作品」だと言われるかもしれませんが、狭義の意味では、「芸術作品」とは言えないでしょう。
文芸書と人文書の違い
最後に、文芸書と人文書の違いについて簡単にまとめたいと思います。
文芸書が、小説や詩といった「文学作品」なのに対し、人文書は、文系分野を客観的に分析する「学問書」です。
以上、「人文書」の定義でした。