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「らいおんハート」の歌詞「泣いたらやっぱりね 涙するんだね」の意味
もうずいぶんと前の曲になりますが、2000年に発売された、SMAPの32枚目のシングル「らいおんハート」。
オリコンランキング一位、ロングヒットでミリオンセラーを達成した、SMAPの代表曲です。
草なぎ剛さん主演のドラマ「フードファイト」の主題歌でもあり、企画を担当した野島伸司さんが作詞をしています。
この「らいおんハート」の歌詞で、ちょっと意味がわからないと物議を醸している部分があります。
それが、以下の歌詞、曲の冒頭部分になります。
泣いたらやっぱりね 涙するんだね
出典 : SMAP「らいおんハート」
泣いたら、涙する。
一瞬「?」がよぎります。「泣く」というのは「涙する」ということでしょ? 当たり前じゃないの? と疑問が浮かびます。
今回は、この「らいおんハート」の歌詞の冒頭に関する解釈を紹介したいと思います。
歌詞「泣いたらやっぱりね 涙するんだね」の解釈
解釈①僕と君のこと
この「らいおんハート」の「泣いたらやっぱりね 涙するんだね」という歌詞の解釈に当たって重要なのは、少し前の部分です。
君はいつも僕の薬箱さ
どんな風に僕を癒してくれる笑うそばから ほら その笑顔
泣いたら やっぱりね 涙するんだね出典 : SMAP「らいおんハート」
この曲は、「君」のことを歌っているラブソングです。君は僕の薬箱で、僕のことを癒してくれる。どんな風に癒してくれるかと言うと、「笑うそばから ほら その笑顔」。
僕が笑ったら、君も笑顔になってくれる。一緒に笑い合うことで癒してくれる。
そして、涙のときも同じです。「泣いたら やっぱりね 涙するんだね」。
そう、これは「(僕が)泣いたら やっぱりね (君も)涙するんだね」という意味なのではないでしょうか。
自分が笑ったときに笑顔になってくれることでも癒されるし、自分が泣いたときに一緒に泣いてくれることにも癒される。
そういう意味で、君は「薬箱」だという想いの込められたラブソングなのではないでしょうか。
解釈②素直な君のこと
もう一つの解釈として、歌詞の後半で、「この僕に愛を教えてくれたぬくもり」「見せかけの恋に嘘重ねた過去」とあり、主人公の僕が、本当の愛を知らなかったことが分かります。
これは、行動と想いが一致していないということでもあり、長らく感情を失っていた、自分に嘘をついていた、と言えるかもしれません。
だからこそ、素直に感情を表現できる「君」に癒される。そのことを、「笑うそばから その笑顔」「泣いたら やっぱりね 涙するんだね」と表現しているという風に解釈できるかもしれません。
素直な「君」は、「(心が)笑うそばから、(表情も)その笑顔 (心が)泣いたら やっぱりね (ちゃんと)涙するんだね」。そんな素直な「君」が薬箱になっている、という意味合いが込められている、ということもあるのではないでしょうか。
らいおんハートが嫌いだという人の理由
ちなみに、フリーアナウンサーの高橋真麻さんは、高校時代、「らいおんハート」の歌詞が嫌いだったそうです。
嫌いだった理由としては、高橋さんの家族は両親が仲良く、仲が良すぎるあまり、子供の頃に味方がいなかったと感じるようなことがあり、「いつか もし子どもが生まれたら 世界で2番目にスキだと話そう」「君もやがてきっと巡り合う 君のママに出会った 僕のようにね」という歌詞を聞いたとき、こんなことをわざわざ子供に言う必要はない、と憤慨したそうです。
今では笑い話にし、大人になってからは「らいおんハート」も好きだという真麻さんですが、思春期の頃は、この歌に対し、複雑な想いを抱いていたようです。
確かに、「もし子どもが生まれたら 世界で2番目にスキだと話そう」と言われると、いくら、やがて君もきっと巡り合うと強調されても、孤独感に見舞われる、寂しい、という気持ちになるのも分からなくはありません。
らいおんハートが嫌いという人は、こういうことを言いそうな男性が嫌いだったり、家族に順番をつけて、しかも子どもが一番ではないことに嫌悪感を抱く、といった声もあるようです。
以上、SMAP「らいおんハート」の歌詞の意味の解釈でした。