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ヒンスキー打撃コーチが語る、大谷翔平の三つの長所
海を渡り、メジャーリーグ、エンゼルスに入団して一年目のシーズンを終えた大谷翔平選手。
投手としては怪我も重なり不完全でしたが、打者としてはじゅうぶんな成績を残し、また二刀流としてもメジャーリーグに衝撃を与えました。
大谷翔平選手の一年目のシーズン成績は以下の通りです。
●打者
打率 .285 本塁打 22 打点 61 盗塁 10
●投手
4勝2敗 防御率 3.31
この大谷翔平選手の打撃について不振にあえいだシーズン前から見守っていたのが、エンゼルスのヒンスキー打撃コーチです。
ヒンスキーコーチが、インタビューで今シーズンを振り返り、大谷翔平選手の打撃に関して三つの長所を挙げていました。
大谷の長所1、「フォーム改造」
シーズン前のオープン戦で成績が残せず苦しんでいた大谷選手は、開幕直前に急遽打撃フォームを改造しました。
大谷選手は日本時代には一本足で打っていたのに対し、改造したフォームでは、足を上げずに打つようにしました。
足を上げないことによって、ぽんぽんと投げてくるメジャーの投手とタイミングを合わせやすくなり、また顔が動かなくなるのでぎりぎりまでボールが見れるようになりました。
この新しい打撃フォームが、大谷の成績を生んだ要因だそうで、その柔軟性も大谷翔平の長所と言えそうです。
大谷の長所2、「体幹の強さ」
体幹トレーニングという言葉もあるように、大谷翔平選手は体幹が強いとヒンスキー打撃コーチは言います。
その理由の一つに「右投げ左打ち」を挙げていました。
投げるときは右側で打撃は左打ちにすることで、偏りなく体の軸が鍛えられる。この体幹の強さも、大谷選手の好成績のゆえんのようです。
大谷の長所3、「データ分析」
大谷翔平選手は、勉強熱心で、ベンチでも常に相手選手に関する多くの情報を求めました。
データを分析し、ヒンスキーコーチにも何度も質問をしたようです。
相手ピッチャーについてチームが持っている情報すべてを知りたがるんだ。あらゆる確率やカウント、投球内容など。それに加えて自分のメカニック(技術)についても、しっかりボールの上をキープしているか、足を下げるスピードは十分かなど、彼は本当に頭のいいバッターで群を抜いている。(エンゼルス・ヒンスキー打撃コーチ)
この野球IQの高さや貪欲で勉強熱心な姿勢も、大谷翔平選手の長所だと言います。
加えてヒンスキー打撃コーチは、大谷翔平選手の「ユーモア」も長所の一つに挙げていました。
最初は真面目な青年だと思っていたが、随所にユーモアを見せてくれるようになった、と語っています。
最後の質問「翔平らしく」
今後、大谷翔平選手に期待することは? という質問に、ヒンスキー氏は優しい父親のような表情で次のように答えていました。
翔平らしくいてくれたらいい。
大谷選手がエンゼルスというチームを選んだことに、すでに大谷選手の選球眼(見る目)の良さを感じさせてくれます。