ライフ

三菱UFJ信託の情報銀行(個人データ銀行)とは? メリット・デメリット解説

[PR]少しでも安く引っ越しするなら、まずは一括見積もり《全国260社以上と提携、安心の実績!!》

三菱UFJ銀行「情報銀行」を2019年から開始

三菱UFJ信託銀行が、「情報銀行」というサービスを開始する、という報道がありました。

この「情報銀行」というフレーズを最初見たときは、以前クラウドサービスのDropboxに「情報の銀行」という比喩があったので、これも似たようなサービスなのかな、と思いました。

要するに、自分の暗証番号含め、様々な情報を、忘れないように管理して、いつでも引き出せるような、そういった類のサービスかと一瞬錯覚したのです。

しかし、よく見ると全く違ったサービスでした。

今日は、この「情報銀行」とは何か、といったことや、メリット・デメリットについて簡単に解説したいと思います。

 

情報銀行=個人データ銀行

さて、この報道記事を見ると、「情報銀行」とは「個人データ銀行」のことで、「個人データ」を三菱UFJ信託が企業に販売して、その対価を個人が得る、という話のようです。

どういうことか、仕組みを解説します。

©︎noraneko.tokyo

まず、三菱UFJ信託銀行が、アプリを個人に提供し、そこからひとりひとりの個人情報(健康情報や行動履歴など)を収集します。

その個人情報を、UFJ信託が各企業に販売し、企業はUFJ信託に(おそらく)費用を支払う。

そして、UFJ信託は個人に一企業につき、500円〜1000円支払う、という仕組みになるようです。

個人はまず、自分の健康情報や行動記録など提供する情報を選ぶ。データを集めたい企業が利用目的や欲しいデータの種類をアプリ上で明示。個人は案件ごとに提供するか否かを決める。実験にはデータの利用企業としてフィットネスや旅行会社など4社が参加する。

(中略)

データ提供の対価として、個人は1企業ごとに毎月500~1000円程度の報酬を得られる。スポーツジムの無料体験など個人の嗜好に合ったサービスも対価の一部として提供される。

出典 : 三菱UFJ信託銀が「個人データ銀行」 企業に仲介

これまで、たとえば在宅の小さな仕事の一環として、広告会社などが行う「アンケート調査」がありました。

アンケートに答えて、数百円もらう、といったアルバイトを学生時代にやったことのあるひともいるのではないでしょうか。

あるいは、ポイントカードというのも、購買履歴を企業に提供することで、対価として「ポイントぶん値引き」になるサービスです。

他にも、グーグルやLINE、その他多くの無料ITサービスは、ユーザーの情報を提供(どこまで提供しているか、大抵は把握しないまま利用している)する対価として、無料サービスを使っています。

ただ、三菱信託UFJは、ダイレクトに「お金」が得られるようで、これは少し前に話題になった、レシートを買い取ってくれるサービスと似ているでしょう。

メリット・デメリットは?

そういうわけで、「情報銀行」というより、情報販売の仲介役に三菱信託がなる、ということのようですね。

それでは、この「情報銀行」の個人のメリット・デメリットについて解説したいと思います。

メリット「お金になる」

個人のメリットは基本これだと思います。

自分の情報が、これまでは「無駄」だったのが、販売してお金に換わる。ちょっとした小遣い稼ぎにはいいですよね。

関連して、三菱UFJ信託に提供した情報のうち、どの情報を各企業に販売するか、自分で選択できる、というのもメリットと言えるかもしれません。

基本的に、メリットというのは、この「お金になる」ということでしょう。


デメリット「プライバシー」

今後、どこまでの情報にまで広がっていくか分かりませんが、健康情報や行動記録という報道もあるので、結構ディープな個人情報が企業側に渡る、ということでしょう。

ただ、これもひとつひとつの企業と個人の間なら、先ほど触れたようにすでに間接的な情報の売買は行われています。

そういう点では、デメリットというのは、その部分だけを見ればないかもしれません。

ちょっと不気味なのは、その情報を、いったん三菱UFJ信託が全て収集している、ということですね。

さっき、「自分で選択できる」と言いましたが、たぶんこれは、企業に販売するかを選択できるのであって、おそらく三菱UFJ信託には情報が集まっているんじゃないでしょうか。

今後、UFJ信託以外にも、こうしたサービスに名乗りをあげる企業は多いでしょう。

ただ、数社の大企業が、個人情報を網羅している社会は、ちょっと怖いなと思いますし、個人的には抵抗感がありますね。

短期的なデメリットは少ないでしょうが、「あなた」がどんな人物なのかといったデータが、着々と積み重ねられているのは今後の何かしらのデメリットに繋がるかもしれません。

もちろんそれはグーグルやツイッター、ラインなども似たようなことが言えますが、これらは匿名性が一応はあるのに対し、三菱UFJ信託では(企業に販売する際は匿名でしょうが、三菱UFJ信託の段階では)名前や住所といった情報とも紐づけられるのではないでしょうか。

要するに、「あなた」がどこのだれで、その「あなた」がどんな健康情報や行動をするか、といったことが、紐づけて把握される。

ちょっとその辺りはまだ分からないのですが、その点も踏まえると、やはり抵抗があります。