ジャガイモの芽を食べてしまった!!
ジャガイモの芽には毒があるというのは有名な話ですね。
しかし、先日、うっかりジャガイモの芽を食べてしまったことがありました。
芽というか、それほどはっきりした芽も見当たらなかったので皮ごと食べてしまったんです。
でも、細かく確認したわけでもなかったので、もしかしたら芽があったかもしれませんし、ジャガイモの皮も、緑になっているものは毒性があるようです(ソラニンやチャコニンという天然毒素が含まれています)。
調理方法は揚げ物でした。
ジャガイモのを皮付きのまま切って油で揚げてポテトフライっぽく料理したので、しっかり加熱してあるし大丈夫だろうと思っていました。
しかし、食べてまもなく、ちょっとした頭痛に襲われたので、不安になってジャガイモの芽の毒性について調べてみました。
このジャガイモの芽の毒性について、気になったポイントをまとめたいと思います。
ジャガイモの芽の毒は食べてからどれくらいの時間で症状が出る?
まず気になったのは症状が出る時間でした。
ジャガイモの芽の毒は、急性なのか、それともあとで突然発症するものなのか。
食べてからどれくらいの時間で症状が出るか、それさえわかれば、ひとまず時間の経過を見てもう安心と思えます(とにかく早く安心したい)。
どうやら、ジャガイモの芽の毒は基本的に「急性」のようです。
食べてからすぐに腹痛や吐き気などの食中毒症状が出たという声もありました。
そもそも食べた瞬間に強い苦味があるようなので、できたら食べた瞬間(苦味を感じた瞬間)に吐き出したほうがいいでしょう。
激しい症状が出るのは、通常、食べてから2〜30分程度のようです。
少なくとも一時間以上経っても症状が悪化しないようなら問題はなさそうです(日本栄養士会のサイトによれば、まれに数日後に発症することもあるようです)。
症状の重さに関しては、やはり健康な成人よりも感受性の強い子供や小動物のほうが症状が重篤になりやすく、最悪死に至る危険性もあるそう。
ただ、一般的には致死量に至るほどの毒素は、特に市販で販売されているジャガイモには含まれていないようです。
Yahoo!知恵袋を見ていて面白かったのが、そんなにジャガイモの芽や皮に毒が多く含まれていたら、殺人事件のときみんなジャガイモを使う、というコメント。
なるほど、確かに、と少し安心しました。
ジャガイモの芽は加熱すれば安全?
肉などの食中毒リスクも、加熱すれば安全だと言われますが、このジャガイモの芽や緑色の皮に含まれる毒素はどうでしょう。
どうやら沸騰させた100℃程度の加熱では毒成分は分解されないようです。
一方で、農水省のサイトでは、170℃以上なら分解が始まる、という報告もあると記載されています。
ただ、いずれにせよ、加熱によってジャガイモの芽の毒性が確実に消える保証はないようです。
加熱すれば絶対安全、ということではないので、しっかりと芽を取り、皮をむくようにしましょう。
食べてしまったあとの対処法は?
それでは、ジャガイモの芽や緑色の皮を食べてしまったあとの対処法はどうすればいいのでしょうか。
まず、毒成分が強いようなら食べた瞬間に苦味があります。
苦味を察知したらすぐに吐き出すようにしましょう。
苦味が生じない場合で、特に体調も崩れないようなら、そのまま様子を見ても問題ないと思います。
仮に体調が悪化して吐き気が生じたら、無理に吐き気をとめようとせずに吐き出すようにしましょう。
水や白湯を飲んで体内で薄めながら、吐き出せるようなら吐き出すこと。無理に吐き気止めなどの薬で止めないほうがいいでしょう。
特に特効薬もないようなので、あとは食事を取らずに安静にしているのが一番の対処法のようです。
心配なようでしたら内科などの病院に相談してみましょう。