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中島翔哉の経歴
サッカー日本代表の次世代エースとして期待される中島翔哉選手。
中島翔哉選手は、1994年生まれ(フィギュアの羽生結弦選手と同学年)で、東京都八王子出身です。
ポジションはMF、FW。身長は164cmで、体重は64kg。
サッカーを始めたのは6歳の頃で、二つのサッカースクールとフットサルの教室に通い、2004年に東京ヴェルディの下部組織に入団します。
海外志向の強かった中島選手は、中学時代にブラジル留学を三度経験。
高校時代は東京選抜に選出、国体で優勝します。クラブユース選手権でも連覇を果たし、ベストヤングプレーヤーに選ばれました。
2012年、オランダ1部アヤックスに短期留学し、日本に戻ってからは東京ヴェルディの二軍に登録。トップチームでの出場を果たします。
その年、J2の福岡戦でJリーグ初出場、同点となるゴールを決めます。
しかし、その後は監督の退任などもあり、出場機会にあまり恵まれないまま、FC東京に移籍。それからカターレ富山に期限付き移籍をします。
富山でも周囲との連携に悩み、成績を残すことはできず、FC東京に戻ってようやく徐々に得点に絡むことが増えていきます。
中島翔哉 J1初ゴール
J1初ゴールは、2015年のサガン鳥栖戦でした。
その後、2017年、中島翔哉選手はポルトガル一部リーグのポルティモネンセSCに期限付き移籍をします。
ここで大活躍、海外のプレースタイルが中島選手のスタイルとうまく馴染んだようで、評価も一気に高まります。
一年目にも関わらず、リーグ戦で29試合に出場し、21試合でフル出場、10得点12アシストという好成績をあげました。
日本代表としては、2016年のリオデジャネイロオリンピックでエースナンバー10番として躍動。
ポルティモネンセの実績から、2018年4月にはA代表入りも果たし、デビュー戦のマリ戦で代表初ゴールを決めます。
中島翔哉 A代表初ゴール
ロシアW杯でも召集の期待が高かったのですが、西野監督は「ポリバレント」ではない、という理由から中島翔哉選手を選出しませんでした。
ポリバレントとは、複数のポジションを柔軟にこなせる能力のことで、西野監督は一瞬で空気を変えるスペシャリストよりも、このポリバレントを重視したようです。
ただ、ロシアW杯に収集されなかった件について、中島翔哉選手は、割とさっぱりと受けとめたようです。
初めてハリルホジッチ監督の時にA代表に呼んでもらって、その一回しか行ってなかったので、自分が選ばれなくて落ち込んだとかはなかったですね。
出典 : サッカーアース|日本テレビ
と、穏やかな表情で語っていました。
そして、西野朗監督から森保監督に代わり、新生、森保ジャパンに選出されると、さっそく初陣のコスタリカ戦で華々しい活躍を魅せました。
今後は代表としてもエース候補に、また海外のトップリーグや強豪チームへの移籍も期待されます。
中島翔哉の特徴や性格
次に、中島翔哉選手のプレースタイルの特徴や性格などをざっくりとまとめてみました。
小柄 – 特徴
一つ目に挙げたい特徴は、小柄であることです。
身長は164cmで、その身長の低さはサッカーでは不利に働くことも多いでしょう。
当然パワーで負けることもあり、吹き飛ばされることもあるでしょうが、逆に小柄ゆえの俊敏性やアイディアで長所に変え、相手の虚を衝くプレーを行います。
中島翔哉選手の目標とする選手は、アルゼンチンのメッシ選手だそうです。
メッシも169cmとサッカー選手としては低身長ですが、ドリブルやパス、シュートと攻撃的センスは世界トップクラスです。
①打とうと思うタイミングで打てる。
②相手が前にいても、うまくコースを見つけてシュートが打てる。
③スピード感。
中島選手は、こうした点がメッシの特徴だと考え、この場所を「理想」だという風に語っています。
攻撃のセンス – 特徴
中島選手のプレー面での特徴としては、圧倒的な攻撃のセンスが挙げられます。
ドリブルで交わす際のテクニックはもちろん、びっくりするようなタイミングで絶妙なポイントに出されるパス、そしてパサーとしてだけではなく、常にしっかりとゴールを見据えて自分でもゴールを決められる得点力。
その総合的な攻撃のセンスが抜群です。
中島翔哉選手は、前線に張って点を取りまくるゴリゴリのストライカーとはまた違ったタイプの「点取り屋」と言えるでしょう。
攻撃のセンス抜群 シュート集
「楽しい」 – 特徴
これはプレーの特徴であると同時に性格の特徴でもあるのかもしれませんが、中島翔哉選手は「楽しいサッカー」というのを繰り返し口にします。
自分が行なっていても、ファンが観客席から見ていても、「楽しい」と思えるサッカーをしたい、と言います。
森保ジャパン初陣のコスタリカ戦(3−0で勝利)の試合後インタビューでも、「楽しいサッカー」という言葉を使っています。
まずはしっかりと楽しんで、見ている人たちも楽しいサッカーをしたいです。
実際に中島選手のサッカーは見ていて楽しいですし、楽しそうにピッチ上で躍動している様子が伝わってきます。
取材やインタビューのときの柔らかな語り口や優しい笑顔も印象的です。
謙虚 – 性格
謙虚な姿勢も、中島翔哉選手が好感を持たれる要因だと思います。
先ほどのコスタリカ戦の試合後インタビューでも、まずは「まわりの選手が本当に助けてくれたので、本当に楽しかったです」と周囲への感謝を言葉にしています。
周りが助けてくれたおかげで楽しかった、というのが中島選手らしい発言のように思います。
2015年に行われた城彰二さんによるインタビューで、高校時代に東京ヴェルディの試合に出場し、Jリーグ最年少ハットトリックを記録したときのことを訊かれたときも、
チームメートのいいパスに支えられての3点だったので、自分の力だとは思ってないです。
と答えていました。
ポジティブ – 性格
ポジティブというのも、中島選手の性格を表すキーワードでしょう。
最初のほうで挙げたように、ロシアのW杯メンバー入りで落選したことについて訊かれた際、「ハリルホジッチ監督に一度呼んでもらっただけなので、選ばれなかったとしても落ち込むことはなかったですね」と淡々と穏やかに語っています。
W杯は4年に一度なので、貴重な一回だったのですが、特に後悔したり落ち込んだりすることはなかったようです。
また、中島選手が21歳の頃のインタビューで「凹んだときはどうしますか?」という質問に対し、「凹まないです」と即答していました。
こうした点は、ポジティブということ以外に、最後に触れる「わがまま(芯の強さ)」とも関係しているのかもしれません。
わがまま(芯の強さ) – 性格
謙虚であると同時に、(当然ながら)人一倍エゴイスティックな側面も持ち合わせています。
同じ21歳の頃のインタビューで、「中島翔哉選手が自身の性格を自己分析すると?」という問いに、「わがまま」といつもの翔哉スマイルで語っています。
「クレヨンしんちゃんが好き」
中島選手は、全てにおいてわがままで、人の言うことをあまり聞かないそうです。
究極のマイペースと言えるでしょう。
そのことが、ポジティブ(色々なことを気にしない)の背景にはあるのかもしれません。
また同時にそれが、芯の強さや信念、自分のなかにある理想をストイックなまでに追求する向上心、あるいは自信といったものにも繋がっているのでしょう。
日本代表で10番を着けた今、
あえてこの5年前の19歳の中島翔哉の、
彼の強い言葉を思い出す。#中島翔哉archive pic.twitter.com/tofIhepQZe— チョコ (@123273666) 2018年9月11日
まだJ2の選手時代に、「世界一の選手」を目指すと公言
「自分が出来るだろうと思ってることを言っているので、たぶん出来ます」