タクシー大暴れ男
北海道札幌のタクシー車内で、道を間違えたという理由で暴言を浴びせたり運転手の座席を蹴るなど散々大暴れをした挙句、料金を払わずに去っていった男の身元が判明しました。
このニュースに、まったくススキノは恐ろしいな、どこのチンピラだろうかと思っていたら、この大暴れ男の正体、なんと札幌の30代弁護士でした。
タクシー会社から被害届を受けた警察は、この防犯カメラの映像を解析するなど男を追っていましたが、男が札幌弁護士会に所属する30代の弁護士であることが判明しました。
「タクシー大暴れ男は”30代の弁護士” 本格聴取へ 札幌市|北海道ニュースUHB」より
この件に関して、ネット上では、なぜ座間の事件の被害者は顔写真も名前も出るのに、この男は匿名なのか、といった批判の声も多数挙がりました。
札幌のタクシーで暴れた奴って弁護士なのか(^^;;
それこそ名前出せばいいのに!
9人殺された殺人事件の被害者の名前と顔は出るのに‥世の中おかしいな
— みんなのもんた❄️ (@a_9312) 2017年11月10日
タクシーに無賃乗車した上に暴力振るったなら一般人は逮捕なのに、弁護士なら事情聴取というのは絶対におかしい。
— みんじ (@kohkokunippon) 2017年11月10日
タクシーで暴れた弁護士は顔隠してもらえるのに被害者家族は顔隠してもらえないのか
— bael38 (@bael993) 2017年11月10日
なぜ弁護士男は顔写真や名前が公開されないのか
それでは、一体なぜこの弁護士の男は、メディアで顔写真や名前が公開されないのか。
様々な理由があるでしょうが、ひとつは、まだ事情聴取の段階だから、ということが挙げられるでしょう。実際の逮捕に至る前に下手に名前や顔写真を載せると問題になる可能性があります。
また、彼が「弁護士」というのも大きな理由のひとつだろうと思います。
相手側は法律のスペシャリストなので、「人権」の問題などで揉めると面倒になるという風にメディアや警察も踏んでいるのかもしれません。
あるいは、小さな事件でも、たとえば教員などは名前を公開されることも多いのですが、それはメディアにとっては教員であっても監視すべき「権力」の一員だから、という話を以前メディアに詳しい方から聞いたことがあります。
同じ「先生」でも、高い倫理性の求められる政治家や教員と、弁護士との大きな違いは、公務員ではない(税金でご飯を食べていない)ということなのでしょう。
それにしても、こうした顔写真や名前を公開する、というのは、ネット社会では「社会的死刑」に値する強大な権限なので、メディア全般でもう少し明確なラインを設けるべきではないかと思います。