とろサーモン久保田、ラップ動画で批判
M-1のあとのインスタのライブ配信でとろサーモンの久保田さんとスーパーマラドーナの武智さんが、審査員の上沼恵美子さんを激しい口調で批判。
批判の仕方や言葉遣い、酒の勢いということもあって、余計火に油を注いでしまった印象を受けます。
久保田さんと武智さんはすぐにツイッターで謝罪。
この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます。
— くぼたかずのぶ🍣 (@kubotakazunobu) 2018年12月3日
この件について他の先輩芸人さんたちは、ラジオなどで愛のある叱責を行なっていました。
ケンドーコバヤシさんや今田さん、博多大吉さんの他に、おぎやはぎやナイナイの岡村さんもラジオで触れ、ちょっとM-1に命を賭けすぎている、といったことも指摘しています。
おぎやはぎさんは、もうM-1は芸人のちょっとした冗談ではなく、「スポーツ」になってしまっている、と指摘。上沼恵美子さんのようなひとが審査員にいたほうがいいと言っていたのですが、「スポーツ」だから公正なジャッジを求めるのか、とも発言。
難しい問題ですね。
ガチンコだから面白いけど、ガチになりすぎてちょっと引き気味になってしまうひともいるんじゃないかな、と思います。
さて、そんななかで渦中のとろサーモンの久保田さん本人が、アベプラのラップ番組に出演。そこで歌った久保田さんのラップが、再び波紋を呼んでいます。
ラップでは、久保田さんは、次のような想いを歌に込めます。
強いものに立ち向かうヒーローは二次元の世界では人気を集めるくせに、現実社会では年長者や権力者に歯向かえば、たとえそれが正しいことであっても罪人や悪人のように叩いて吊し上げられる。
あの権力者に自分たちも不快感を覚えていたくせに、誰かひとりが権力に歯向かうと、権力に歯向かうとは何事だ、とみんなで寄ってたかって潰しにかかってくる。
それは自分で変える勇気のない家畜だからだ、と。
上沼恵美子さんは「女帝」とも言われ、相当の権力を持っているとも言われています。だからこそ、これほど吉本芸人たちや事務所もざわついているのでしょう。
ただ、一般の視聴者(特に関西圏以外のひと)から見ると、「上沼恵美子」というのが、どれほど巨大な存在かはちょっと分かりません。
ほとんどテレビで見る機会もないので、関東圏の若者からしたら、誰? という印象もあるのではないでしょうか。
だから、今回の久保田さんの批判が、どれほどの権力に噛み付いたかもピンときませんし、どれほど我慢してきたかも分かりません。
ただただ酒の酔った勢いの絡み酒に見えたり、また武智さんの「更年期障害」という女性蔑視とも取られる言葉ばかりが対象になってしまっている気がします。
それにしても、上沼恵美子さんは所属事務所が吉本興業というわけではないんですね。
所属事務所は、「上沼事務所」という個人事務所で、所属タレントも上沼恵美子さん一人のようです。
M-1の審査員は松本人志さんがお願いしたことで実現しているということですし、今回のことで、吉本興業や多くの芸人が公共の電波で謝罪し、戦々恐々としているようなので、一体どれほどの権力を持っていて、なぜ持っているんだろう、という芸能界の不思議も垣間見た気がしました。