「半分、青い」の「空の青の青さに」の意味

青の青さに

NHK朝の連続テレビドラマ小説「半分、青い」の108話で、風吹ジュンさんのナレーションのなかに「空の青の青さに」という言葉がありました。

鈴愛はその空の青の青さに岐阜に帰りたいと思いました。東京に出てきて初めて 上京して初めて岐阜に帰りたいと思いました。

出典 : 「半分、青い」108話

この「空の青の青さ」という台詞に、日本語の使い方が変だ、という声もありました。

それでは、「この空の青の青さ」とは一体どういった意味なのでしょうか。

実は、この言葉には元ネタがあり、一種のオマージュであることは、たぶん北川悦吏子さんの長いファンなら周知のことかもしれません。

そう、これは北川悦吏子さんとずっと仲良しの映画監督、岩井俊二さんの代表作「スワロウテイル」の主題歌「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」の一節です。

この歌に、この言葉が登場します。

止まった手のひら ふるえてるの 躊躇してこの空の 青の青さに心細くなる

出典 :「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」

この曲の作詞を、岩井俊二さんが担当しているのです。

日本語が変だ、と言っても詩の世界は散文的なルールから逸脱するのは普通ですからね。

それに意味もよくわかりますよね。「空の青の青さ」に心細くなる感じ。

ほんとに名曲です。