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Twitterの「いいね廃止」に反対の理由

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Twitter、「いいね廃止」を検討

Twitterが「いいね」機能の廃止を検討しているそうで、まさにそのTwitter上で「いいねがなくなる」と話題になっていました。

このTwitterのいいね機能廃止を検討しているというニュースのソースは、どうやらイギリスメディアのTelegraphのようです。

Telegraphによれば、TwitterのCEOジャック・ドーシーが従業員が集うイベントで、いいね機能の削除をほのめかしたとのこと。そのことを踏まえ、Twitterがまもなくいいねを廃止する予定だと報じています。

この件についてTwitterの公式アカウントは、(いいねボタンも含め)健全な会話の場のために全ての機能について再考している、と肯定も否定もしていません。


いいね廃止の理由とは

一体なぜTwitterは「いいね廃止」の方向に動きだしたのでしょうか。

報道によると、どうやらそこには健全な議論の場をつくりたい(リプを促したい)ということが理由にあるようです。

Twitterのいいね機能は、以前は星マークで日本では「お気に入り(ファボ)」と呼ばれていましたが、2015年にハートマークの「いいね」に変更となりました。

しかし、最近は「いいね」を求めるツイートが目立ち、議論の質が低下。もっと議論の質を向上させたいという狙いが、「いいね廃止」の背景にはあるようです。

仮に「いいね廃止」となれば、コミュニケーション手段は現状から考えると、リツイートとリプライの二種類ということになりそうです。

Twitterの「いいね廃止」に反対の理由

正直、このTwitterのいいね廃止が実施されれば、相当の改悪になるのではないでしょうか。

個人的にも反対です。

いいねの廃止は「議論の質を高めるため」という理由が、いかにも「言葉中心」の欧米的な発想という気がします。

日本人は、軽い会釈や目配せも含め、「言葉にしないコミュニケーション」を大切にします。「阿吽の呼吸」「空気を読む」などとも言われますが、外国人からすると、これが日本人が何を考えているか分からない原因の一つでもあるようです。

でも、言葉にできないニュアンスはあって、他の国ではどうかわかりませんが、日本人はTwitter上では結構これを「いいね」に託している気がします。

そっと微笑みかけたり、大丈夫だよ、と肩を叩いたり、泣かないでいいよ、と背中をさすったり。きっともっともっと様々な想いを、その都度「いいね」に込めているのではないでしょうか。

それこそ「いいね」が、殺伐としがちなSNS上で円滑なコミュニケーションをつくる重要な要素となっていると、そんな風に思います。

たとえばこれを全部「言葉」にしたら、伝えたいことの半分も伝わらなかったり、逆に重く感じたり、ますます衝突のきっかけ(健全な会話の場から遠ざかる)になったりするでしょう。

I love youについて、「愛してる」などと言わずとも「月がきれいですね」と訳せばじゅうぶんだ、と夏目漱石が言ったという逸話があります。

真実のほどはわかりませんが、本質をついているからこそ、こうして今も逸話として残り続けているのでしょう。

言葉にしない、でもささやかなアクションをすることで、言葉以上に多くのことを伝える。

日本人の文化にとって、この「いいね」はコミュニケーションの捕捉機能ではなく、むしろ根幹だとさえ思います。

もし「いいね機能」がなくなるとしたら、日本人のユーザー(アカウントやつぶやき数、滞在時間など)はむしろ減少するのではないでしょうか。

日本人が声をあげても意味がない、というひともいたのですが、Twitterにとって日本は重要なマーケットなので、「意味がない」ということはないと思います。

日本のTwitterユーザー数(2017年)は、4500万人。日本を含む世界全体のTwitterユーザー数(2018年)は3億3500万人です(参照 : 2018年9月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ

日本人ユーザーは世界全体の10分の1以上と、Twitter社にとって日本は重要な拠点となっています。

Twitter Japanの笹本裕代表は「日本は『バルス』で最高秒間ツイート記録を持つなど、世界的にも“異常”なほどTwitterがよく利用されており、本国の社員から『どうして日本人はこんなに使うの?』と聞かれることもしばしば。普及具合、活用の幅などあらゆる点で世界をリードしている」と話す。

(中略)

「日本のユーザーがTwitterの使い方を“発明”している」(笹本代表)と評価し、これまで米国をメインとしていた開発拠点を日本に新設。ユーザー動向を新機能開発につなげる体制を強化する。

出典 :「日本人のTwitter好きは“異常”」――Twitter、開発拠点を日本に新設 世界に活用法を提案 (1/2)

匿名性や、複数アカウントを駆使できること、発信するのに主語が必要ないことなどの理由もあるのでしょうか、Twitterと日本社会は親和性が高いようです。

もしかしたら、古くから和歌(31文字)など短い文章で多くを物語ってきたこととも関係しているのかもしれません。

短歌を作っています。ふだん三十一文字なので、ここはとても広く感じます。「肉声を知らない人のつぶやきを目で読んでいる冬の片隅」

出典 : 俵万智(歌人)Twitterプロフィール

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