当サイトでは、アフィリエイト広告を利用しています。

インターホン恐怖症とは

インターホン恐怖症とは

携帯に突然電話がかかってくるとドキッとして、ときに非常識とさえ感じる。予めLINEなどで「××時に電話するね」とアポイントメント(約束)をとってくれないと、不安になる。

電話で結局は会う約束をするのですが、会う約束をする電話をかけるための約束をLINEでする。

こうした習慣を持つひとも決して少なくはないでしょう。

そして、この「突然の電話」と似たようなこととして、「突然の訪問」というのがあります。

なんの前触れもなく、玄関のインターホン(チャイム)が鳴る。「誰…..?」と一瞬、時間が止まり、耳を澄ます。

予め約束や連絡もしないで訪問してくるのは、宅配以外(最近では、宅配もメールなどで連絡がきます)は、怪しいものに決まっている。

だから、インターホンが怖い。インターホンが鳴っても出ない、出たくない、と思う。

こういう若者が、都市部を中心に増加し、こうした心理状態を「インターホン恐怖症」と呼びます。

このインターホン恐怖症について、アメリカで行なった調査では、実に50%以上が「インターホンを恐れている」と回答しています

米カリフォルニア大学バークレー校でコンピューターサイエンスを学ぶチャナン・ワリアさん(19)は、最後にインターホンを使った時のことや玄関のドアをノックした時の状況を思い出せない。

自宅には、父親がWi-Fi(ワイファイ)接続のしゃれたインターホンをつけた。だがワリアさんは、インターホンを鳴らすこと自体が苦手だと話す。自分も友達も相手の家に着いた時にテキストメッセージを送ることに慣れすぎており、インターホンの音は不意打ちのように感じられるのだ。

20歳以下の若者について調査・分析するゼブラ・インテリジェンスの創業者、ティファニー・ゾング氏(20)は「インターホンは突然すぎる。恐ろしい」と話す。

「インターホン恐怖症」は、調査論文こそ発表されていないが、実際にある。あるツイッターユーザーが今月行ったアンケートでは、1万1000件を超える回答のうちインターホンは怖いとの回答が54%に上った。

「若者は「インターホン恐怖症」、その理由とは|THE WALL STREET JOURNAL」より

インターホン恐怖症の理由としては、直接ではなく、スマホなどIT機器を介在したコミュニケーションが主流となっていることが背景として挙げられます。

インターホンとは、「よそ者」だけが使うツールで、友人など知っている人間は、先ほども触れたように、デジタルツールであらかじめコミュニケーションを取っているので、いきなりインターホンが鳴ると、怖い、となるわけです。

日本でも、インターホンや突然の知らない番号からの電話に対する恐怖症について、次のような記事が、2017年に出ています。

誰かが訪ねてくる予定がないのに自宅のインターホンが鳴る、電話がかかってきたが見覚えのない電話番号が表示される。物騒な事件や「振り込め詐欺」が多発する昨今、こうした場面に遭遇すると「応対しても、いいことなさそう」とつい無視してしまわないか。

知らない相手が出るかもしれないインターホンや電話は近年、不人気になっているばかりか「恐怖症」の人までいるようだ。

出典 : インターホンや電話が「恐怖症」 知らない人との会話避ける人たち

このインターホン恐怖症の傾向は、今後ますます強まっていくのではないでしょうか。